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知っているようで知らない!?糖尿病の新常識(2)

日本人は糖尿病になりやすい

肉や糖分の多い欧米型の食生活と比べ、米や野菜などを中心にした日本古来の食生活は、それほど多くのインシュリンを必要としませんでした。その結果、日本人の体は、インシュリンをたくさん出さずにすむインシュリン倹約型の遺伝子である「倹約遺伝子」をもつようになりました。

日本人の約4割がこの遺伝子をもっているといわれます。倹約遺伝子をもつ人は、食事でとったエネルギーを蓄えやすい体質で、それが肥満を招くのです。
 
倹約遺伝子はモンゴル系民俗に特に多く、飢饉や凶作のときにも生きのびるための適応だったのです。しかし、戦後、高度経済成長を経て、ここ20〜30年で日本人の食事は急激に変化し、欧米型の食生活になり、今まであまり口にすることのなかった食べ物が、食卓に並ぶようになりました。

とはいえ、食生活が変化した今でも、日本人のインシュリンの分泌量は変わらないため、血液中には糖分が余り、糖尿病を引き起こす要因をつくっているのです。
 
そのうえに、前述したとおり、家の中にあふれる家電製品や交通機関の発達により、運動量が減っていることも大きな要因の一つ。現代生活の大きな特徴である「過食」と「運動不足」は、糖尿病の最大の要因なのです。

検査と診断は?

糖尿病の確定診断を行うには、血糖値の検査が不可欠です。尿糖検査では、初期の糖尿病の場合、見つかりにくいことがあるからです。

検査では、空腹時血糖値とブドウ糖負荷検査が行われるのが一般的です。空腹時の血糖値を調べたのち、75gのブドウ糖液を飲んで、その2時間後の血糖値を調べます。

インシュリンが正常に作用していれば、血糖値は正常範囲内に戻りますが、糖尿病の人や糖尿病予備軍の人の場合は、血糖値が下がりにくいことから判断できます。

検査の結果、空腹時血糖値が126/mg以上、2時間後血糖値が200/mg以上のどちらか一つでも該当する場合は、糖尿病型と診断されます。

血液中の余った糖分が引き起こす「怖い合併症」

糖分やカロリーの多い食事を続け、血液中の余分な糖分をそのままにしておくと、赤血球が吸着して血液はドロドロ状態に。この状態をそのままにしておくと、全身の細い血管が詰まって血管が傷んだり、神経が阻害された状態になり、さまざまな合併症を引き起こします。

その中でも「網膜症」「腎不全」「神経障害」は、糖尿病の三大合併症です。「糖尿病性網膜症」による眼底出血は、成人が失明する原因の第一位。「慢性腎不全」になると、人工血液透析療法を受けなければならなくなってしまいます。

また、高血糖状態が続くと、熱さや痛さを感じる知覚神経にも異常が起こり、傷ややけどをしても気づきにくくなります。高血糖状態の人は、病原微生物に対する抵抗力が低下しているので、傷に細菌が感染して化膿し、治りにくい潰瘍ができることがあります。最もひどくなると足の一部の組織が死んでしまう壊痘になり、足を切断する事態を招くこともあります。

さらに、糖尿病を発病すると、かなり早い年齢から動脈硬化が起こり、心筋梗塞や脳卒中などの生死に直結する重大な病気を引き起こします。

まさに糖尿病は「万病のもと」。このような合併症を予防するためにも、まずは糖尿病を発病しないように心がけましょう。
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